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地方創生大臣賞
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アルビレックスグループによる
総合型地域スポーツクラブアルビレックスグループ(新潟県)
サッカー、バスケットボール、野球など7種目のスポーツクラブを運営。それぞれの種目でトップチームからジュニアチームまで様々なカテゴリーのチームを整備し、チームの選手やスタッフはもちろん、サポーターやファン、ボランティアとして地域の子どもや大人が多数参加している。
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- 日本で唯一、7種目のスポーツでジュニアからトップチームまでを統一ブランドで整備。世界レベルの選手を輩出するなど新潟のブランディングにも貢献
- 競技特性に応じて独立採算制で運営し、スポーツを「する」「観る」「支える」「つながる」というニーズに応えることで、地域密着型の運営を実現。スポーツ文化の醸成と地方創生に貢献する
事業内容
スポーツ7種目で地域、世界とつながる
サッカーJリーグクラブ「アルビレックス新潟」やプロバスケットボールチーム「新潟アルビレックスBB」など、12のチーム・クラブを運営。サッカー、バスケットボールのほかにも野球や陸上、チアリーディング、スキー&スノーボード、モータースポーツの、7種目の競技でクラブを擁する。
各種目とも新潟県内で試合やスクール、スポーツイベントを開催しているほか、男子サッカーではシンガポールとバルセロナにもチームを構えるなど、地域への貢献だけでなく、世界とつながるスポーツ文化の構築にも力を入れている。
各種目とも新潟県内で試合やスクール、スポーツイベントを開催しているほか、男子サッカーではシンガポールとバルセロナにもチームを構えるなど、地域への貢献だけでなく、世界とつながるスポーツ文化の構築にも力を入れている。
サービスの背景と目的
地域に根差した総合型のスポーツクラブを育成
ニーズの多様化や少子化といった問題に加え、企業スポーツの休廃部など、スポーツを取り巻く社会状況が大きく変化している。こうした中、多世代、多種目、多志向に対応し、生涯にわたってスポーツを楽しめる場として「総合型地域スポーツクラブ」が注目されている。アルビレックスグループでは「地域に根差し地域で支えてクラブを作り上げる」という理念のもと、地域住民が自主的・主体的に運営し、世界に新潟県を発信する存在として、スポーツを通じて地域貢献・地方創生への寄与をめざしている。
サービスの特徴と独自性
ブランドを統一した地域密着運営
競技ごとに事業会社が異なり、資本関係もなく、独立採算制度をとっており、各競技の特色に応じた事業モデルの構築や競技ごとのサービスの向上につなげている。一方でブランドは7競技とも「アルビレックス」に統一。企業スポーツのような親会社の資金を頼りにせず、「する」「観る」「支える」「つながる」のニーズに応え、地元企業や地域住民からの支援を多く集めて運営している。
また、県内に教育事業や医療福祉事業などを展開するNSGグループの新潟県内の大学、専門学校、高校と、選手の派遣や学生のインターンシップの受け入れといった様々な連携をとり、人材育成やサービス向上を図っている。
また、県内に教育事業や医療福祉事業などを展開するNSGグループの新潟県内の大学、専門学校、高校と、選手の派遣や学生のインターンシップの受け入れといった様々な連携をとり、人材育成やサービス向上を図っている。
サービスをつくりとどけるしくみにおける工夫
事業会社の経営トップによる協議会
各競技の事業会社の経営トップをメンバーとするアルビレッ
クスグループの協議会を定期的に開催。新規事業の企画や
複数の事業会社共同での人材育成、地域に提供する競技の
多様性やサービスの質の向上を図っている。
後援会組織と対話してニーズを把握
サッカー、バスケットボール、野球、陸上、チアリーディングの各競技では後援会を組織している(陸上はクラブ組織、チアリーディングはサポート会員)。競技ごとに異なるが、会員の所在地別に地域ごとに組織されている(上越地区、県央地区、新発田地区など)。年1回の後援会総会のほか、各地区の総会も行われており、総会やその後の懇親会で後援会員と対話し、地域ニーズの把握に努めている。
対話やアンケートからのサービス改善
試合観戦に来たファンとのコミュニケーションやHPからの問い合わせ、アンケートや現場からの意見などを集約
して、サービスの改善を図っている。
スクール事業では、スクール生や保護者との対話、メールやSNSでの相談受付、アンケートを通してコミュニケーションの円滑化、改善点の発見、スクール生への指導の向上につなげている。
スクール事業では、スクール生や保護者との対話、メールやSNSでの相談受付、アンケートを通してコミュニケーションの円滑化、改善点の発見、スクール生への指導の向上につなげている。
得られた成果や与えた社会的影響
老若男女問わずスポーツに親しめる文化を醸成
スクール事業や試合興行、マラソンイベントやスポーツクリニックなどの開催を通じて、地域の子どもから大人、お年寄りまでスポーツに親しみ、楽しめる環境を提供。また、地域の人々がボランティアスタッフとしてイベントや試合興行の運営に参加することにより、地域の人々とともにスポーツを通じて地域貢献をする文化を醸成している。
観客で満員になった「新潟アルビレックスBC」の本拠地・HARD OFF ECO スタジアム新潟
地域からの信頼度が増し、スタジアムは満員に
地域密着経営の推進により、地域の人々をはじめ、行政や地元企業からの信頼も高まってきている。
試合興行やイベントの動員実績は全国トップクラスを誇る。例えば、「アルビレックス新潟」はJリーグ公式戦での年間観客動員数において過去リーグ1位を記録。また、プロ野球独立リーグ「BCリーグ」に所属する「新潟アルビレックスBC」は、2011年から7年連続で年間観客動員数リーグ1位になった。多くの人が集まることで新たな交流が生まれると同時に、地域に活気が生まれている。
試合興行やイベントの動員実績は全国トップクラスを誇る。例えば、「アルビレックス新潟」はJリーグ公式戦での年間観客動員数において過去リーグ1位を記録。また、プロ野球独立リーグ「BCリーグ」に所属する「新潟アルビレックスBC」は、2011年から7年連続で年間観客動員数リーグ1位になった。多くの人が集まることで新たな交流が生まれると同時に、地域に活気が生まれている。
新潟から全国、そして世界へ
2018年サッカーワールドカップに出場し、現在はドイツリーグで活躍する酒井高徳選手や、冬季オリンピック代表に4大会連続で選出されたスノーボードの藤森由香選手など、各競技のトップチームは、世界で活躍する選手を数多く輩出。また、「アルビレックス新潟シンガポール」はシンガポールのプロサッカーリーグに所属し、2016年にリーグ戦やカップ戦などの4冠を達成した。シンガポールとバルセロナのチームは、世界で活躍する人材育成の場としても位置付けられており、地元・新潟と全国、そして世界をつないでいる。
組織データ
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事業者名
アルビレックスグループ
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本社所在地
新潟県新潟市
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業種
スポーツ
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従業員数
189名
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創立年月日
1996年
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URL
※掲載されている情報は、2018年9月現在のものです。
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