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総務大臣賞
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熱量データでファンクラブを活性化
創作者のプラットフォーム「Bitfan」株式会社SKIYAKI(東京都)
ファンの熱量を可視化し、ファンクラブのオーナーとファンとの価値共創を促進するプラットフォーム「Bitfan」は、両者の関係をオムニチャネル化し、ファンとファンのために活動する全ての人に新たな価値を提供。アーティストやクリエイターだけでなく、ファンとの関係性を強化したい飲食店等の企業へもサービスを拡大している。
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- 従来アナログだったファンマーケティング業務をデジタル化して効率を高め、業界全体の生産性を向上。ファンの熱量をデータ化することで新たな価値を生み、「好き」を仕事にできる世の中づくりに貢献。
- 創作者などのオーナーに新たな活躍の場と収益源を提供し、これからの世代の創作活動を支援。コロナ禍にも強い事業体質を持つ。
- 多国籍化するファンへの発信の場として、日本のカルチャーをグローバルに展開する支援につなげている。
事業内容
オーナーとファンを結ぶプラットフォーム
ファンクラブのオーナー(アーティストや創作者など)とファンとを結ぶオムニチャネル※プラットフォーム「Bitfan」を展開。オフィシャルサイト、ファンクラブ・ファンサイト、ECサイト、チケット販売、ライブ配信、グッズ制作(MD)を単一IDによる管理画面から運用、更新できる。
エンターテイメント領域でのファン向けサービスをテクノロジーの活用によって実現し、新しいマーケットを創造する取り組みを、Fan×Technology=“FanTech”と定義し、事業を展開している。
エンターテイメント領域でのファン向けサービスをテクノロジーの活用によって実現し、新しいマーケットを創造する取り組みを、Fan×Technology=“FanTech”と定義し、事業を展開している。
サービス提供の背景・経緯
ファンクラブ運営を変革
コピーされずに創作物の価値を保つとともに収益に結び付けることが困難になっているなか、従来からのアーティストや創作者とファンとの接点は、関係性を維持して継続的な収益を得るファンクラブの運営や、ライブやイベントにおけるグッズ販売・チケット販売だったが、その運営自体は属人的であり非効率であった。
そこで、ファンとの全ての接点をデジタルプラットフォーム化することによって、オーナーとファンとのつながりを効果的・効率的に変革している。
そこで、ファンとの全ての接点をデジタルプラットフォーム化することによって、オーナーとファンとのつながりを効果的・効率的に変革している。
サービスの概要とその革新性
ファンマーケティングの新地平
「Bitfan」は、創作者などのオーナーの利便性と収益を高めるべく開発された、オムニチャネルプラットフォームである。SKIYAKIが提供する「Bitfan」の中核は、対象コンテンツの閲覧や音楽の再生、SNSでの投稿、ライブ参加、グッズ購入など様々なファンによる行動履歴をポイント化・統合し、ファンの熱量をデータ化して新たな価値とするものである。
❶プラットフォームでのファンの行動履歴をもとに、これまで取りたくても取れなかったファンの熱量データを計測・蓄積・可視化できるBIツールを提供
❷可視化されたファンの熱量をもとに、オーナーとファンとの間の価値共創を促進
❸従来のファンクラブと異なり数十名~数百名規模の少ない会員数でも収益化でき、かつ誰でも導入できる仕組みを実現
❹日本のファンクラブ文化を海外に輸出する挑戦的な展望
❶プラットフォームでのファンの行動履歴をもとに、これまで取りたくても取れなかったファンの熱量データを計測・蓄積・可視化できるBIツールを提供
❷可視化されたファンの熱量をもとに、オーナーとファンとの間の価値共創を促進
❸従来のファンクラブと異なり数十名~数百名規模の少ない会員数でも収益化でき、かつ誰でも導入できる仕組みを実現
❹日本のファンクラブ文化を海外に輸出する挑戦的な展望
サービスの成果・実績とその優越性
会員数は堅実に増加が続く
Bitfanの利用者は、登録オーナー累計約700件、ファン総数378.4万人である。有料会員数は、87.1万人まで順調に増加(2020年12月)。新型コロナウィルスに伴う外出自粛や移動制限にも頑健であり、顧客増加が続く。
スポーツや飲食等の領域にもニーズが拡大
ファンによる行動履歴データを活用し、アーティストのコンサートチケットの優先予約権付与、シークレットライブや楽屋への招待など、熱量の高いファンに対してプレミアムな体験を提供する。
ファンの熱量データの活用という革新性への関心から、音楽やエンターテイメントの業界にとどまらず、スポーツや飲食、さらには一般企業までプラットフォーム利用のニーズが急拡大している。
※オムニチャネルとは、あらゆるチャネルを連携させ、顧客との接点を持つ手法である。
ファンの熱量データの活用という革新性への関心から、音楽やエンターテイメントの業界にとどまらず、スポーツや飲食、さらには一般企業までプラットフォーム利用のニーズが急拡大している。
※オムニチャネルとは、あらゆるチャネルを連携させ、顧客との接点を持つ手法である。
サービスイノベーションとして優れている点
ファンとオーナーとを結びつける
ファンを接点とするデジタルプラットフォームという新市場を創出したパイオニア。オーナーとファンに、居心地の良い新たなつながりを提供する。オーナーには、ファンの熱量の状態と傾向を可視化するBIツール(ダッシュボード機能、アナリティクス機能)を提供。オーナーとファンとの価値共創を促進する。
誰にも邪魔されないファンとオーナーとのつながりを保証する。応援の度合いをポイント等でファン自身に可視化することで、安心感や達成感にも似た満足度向上を実現している。
オーナーとファンとの「つながり」や「やり取り」のデータ、そして直接的な改善提案の声からプラットフォームを進化させる。個別ファンクラブでの個別の改善案件を、低コストでプラットフォーム全体に反映している。
誰にも邪魔されないファンとオーナーとのつながりを保証する。応援の度合いをポイント等でファン自身に可視化することで、安心感や達成感にも似た満足度向上を実現している。
オーナーとファンとの「つながり」や「やり取り」のデータ、そして直接的な改善提案の声からプラットフォームを進化させる。個別ファンクラブでの個別の改善案件を、低コストでプラットフォーム全体に反映している。
社会の発展への寄与
ファンマーケティングの生産性向上
属人的であったファンクラブ運営のデジタル化、ファンの熱量の可視化といったITを駆使した変革により、ファンとの関係性の構築・維持にかかる費用対効果を革新している。
全員活躍社会への社会基盤の潜在力
誰もが創作者として主役になり、ファンを集め、ファンとのつながりを維持できる、デジタルネットワーク時代の価値共創の場を実現する潜在力を有する。
「Bitfan」の全体像
一般的なSNSの限界を克服
SNSが抱える誹謗中傷や炎上のリスクを回避できる。オーナーを好きなファンだけが集まり、熱狂的なファンを含む他者との競争や交流を必ずしも必要としない、自分だけの安住の場の構築を可能としている。
組織データ
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事業者名
株式会社SKIYAKI
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本社所在地
東京都
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業種
情報関連サービス
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従業員数
82名
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創立年月日
2003年
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URL
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