経済産業大臣賞

2013年に株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングとして設立。これまで世の中になかった新しい製品やサービスを生み出すチャレンジ促進の仕組みとしての「Makuake」を立ち上げる。

顧客（事業者）の声をヒントに、作ってからの販売ではなく、作る前に販売する商流の逆転は革新的だと気づき、「応援購入サービス」へ舵を切る。その後、地方金融機関との連携を通じた成功事例が次々に生まれ、利用が拡大。大手メーカーがテストマーケティングの場として活用したことでも注目が集まる。

新しいモノを提供するプロジェクト実行者（事業者）と、作り手や担い手の想いやこだわりに共感し、それを応援購入する国内外のサポーター（購入者）をつなぐオンラインマーケットプレイス。コロナ禍でも需要は拡大。事業者と購入者ともに3倍に拡大。新しいモノが生まれる場として定着。事業者の初期費用は無料、手数料は売上の20％（グローバル版は30％）。

全てのプロジェクトに担当キュレーターを配置。新商品の企画、マーケットデビューから、売上規模拡大まで一気通貫でサポート。サポーター（購入者）から多くの応援が集まるよう、独自性・便益・必然性の観点で企画のストーリー化も支援する。
マクアケが持つ強みとして、❶プラットフォーム力（世の中にまだない新商品に出会える場、メディアであること）、❷ PR 力（個別メディアアプローチをはじめとしたPR サポートがあること）、❸コンサルティング力（全てのプロジェクトに担当キュレーターがつき、ページ設計やプロモーションプラン策定をサポートすること）、これら3つを提示する。

応援購入総額は年間215億円に達し、直近2年で約3.9倍に拡大。総額1,000万円以上の案件は累計600件以上、サポーターは3カ月で1,400万人がアクセスと、魅力的なマーケットプレイスを構築（2021年現在）。

日本国内のみならず、グローバルから100万人ものサポーターが利用。

共感でつながった未来の顧客との共創によって新しいモノが生まれる「作る前に売る仕組み（無在庫先行販売）」（0次流通と呼ぶ）は、従来の企画⇒在庫⇒販売から、企画⇒販売⇒在庫へとプロセスを逆転し、在庫リスクなく新しいモノを生み出すことを可能にしている。

キュレーションサポートや品質保証本部による事前審査によって、事業者と購入者との価値共創を支援することを通じて「応援購入」の信頼性を向上。海外向けの「Makuake Global」では、初期費用無料で、翻訳、決済、配送を一貫して事業者を支援し、日本から生まれた新しいモノが世界へ広がる商流を構築。100を超える地方金融機関と連携して地域の事業者のチャレンジも支援。メディアも新商品のネタ帳として注目している。

9年以上蓄積したノウハウを「コンフル」と呼ぶデータベースに蓄積し、支援・審査・サイト構築の3領域で仕組み化。キュレーター育成のプログラムや相互学習のエコシステムも構築。月間650件程度のプロジェクトに対して、効率的かつ効果的なサポートを実現。

「応援購入」という共創型開発マーケットプレイスを構築し、日本各地から新しいモノが生み出され、グローバルに広まっていく新しい市場や商流を生み出している。