優秀賞/審査員特別賞

リモートでの従業員向けメンタルヘルス予防の標準化サービス

株式会社メンタルヘルステクノロジーズ/株式会社Avenir(東京都)

健康管理業務のアウトソーシングサービス「産業医クラウド」を、低価格・高品質にワンストップで提供。労働安全衛生法に基づく産業医及び産業保健師などの役務提供サービスに、メンタルヘルスに特化したクラウド型サービス「ELPISシリーズ」を組み合わせる。産業医のスコアリングによりスキルを可視化するとともに産業医業務を標準化。メンタルヘルスケアの「課題解決型運用」への支援が特徴。

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  • メンタルヘルスケアと産業医供給の構造的課題に対するワンストップの価値提案。メンタルヘルス予防管理サービスとオンライン型の産業医及び産業保健師などの役務提供サービスの組み合わせにより、コストを抑えたメンタルヘルス予防体制の構築に貢献。個人に依存していた産業医サービスのチーム化も行う。
  • 産業医にしかできない業務を明確化し、それら以外の業務をクラウドサービスで代替。加えて、産業医のスキルの可視化とニーズの異なる企業規模に合わせたサービス構成を通じて、高品質なサービスの継続提供を実現。
  • サービスを利用する企業の健康経営の推進や従業員の働きがいや働きやすさの向上に貢献するとともに、同社の産業医・産業保健師での取り組みは、専門性の高い人材を活かすためのひとつのモデルといえる。

社員の心の健康を保持するサービスを提供

2011年に会社設立。「ウェルビーイングのスタンダードを創る」というビジョンのもと、“信頼できる職場で一日を過ごし、満ち足りた気持ちで家に帰る。やる気に満ち溢れ、自らだけではなくチームを奮い立たせ、そして、信じるビジョンを達成する”職場創りを目指し、事業を展開。メンタルヘルステクノロジーズがELPIS を開発し、子会社Avenir が産業医クラウドを運用。2022年3月に東証マザーズ( 現:グロース) 上場。

自身の経験から心身の健康へ向き合うことを決意

2014年から2015年にかけて代表の刀禰氏の身に起こった、自社社員のメンタルヘルスによる休職、義妹の産業医志望を機に調べた産業医の世界への関心、精神疾患に対する製薬メーカーの姿勢への違和感の3つが本サービスを立ち上げるきっかけとなる。予防に着目し、企業の人事部向けに「課題解決型」の産業医・産業保健師サービスを提案。安価に抑えるビジネスモデルを見出す。

低価格・高品質なクラウドサービス

メンタルヘルス予防の「4つのケア」を実現するために、産業医及び産業保健師などによる役務提供サービス(産業医サービスのオンライン提供を含む)と従業員の心身の健康管理に資する「ELPIS シリーズ」(ストレスチェック・カウンセリング・ヘルスリテラシー向上などのメンタルヘルス予防を実現)とをワンストップ化し、「産業医クラウド」として低価格・高品質なクラウドサービスとして提供する。

低価格での提供を実現

高度なスキルを持つ産業医の企業への最適な提案の実現とともに、産業医の業務分析を通じたサービスの標準化とオンライン提供により、高品質ながらも低価格化を実現。

産業医のスコアリングによるスキル可視化

産業医との面談、顧客からの評判をもとに産業医のスコアリングを半年ごとに行い、最新の産業保健スキルへとチューニングし、品質をチェックする仕組みを構築。

「形式運用」から「課題解決型運用」へ

大企業を中心に、法令遵守に向けた必要最低限の対応にとどまる「形式運用」から、従業員のメンタルヘルスケア・健康問題の積極的解決を目指す「課題解決型運用」への転換を支援。産業医と企業の間に立って業務をサポートすることで、産業医サービスのチーム化・組織化も実現。

豊富な導入実績と健康経営への寄与

1,400社以上が利用。うち従業員1,000人以上の企業は約108グループ(2022年12月末現在)。導入企業の中には、導入後の休職率の低下(5.7%→0.6%)を契機としたメンタルヘルス対策強化の好循環や、サービス支払いコストの削減効果(55%減)などもみられる。解約率は低い水準で推移。

メンタルヘルスケアと産業医供給の構造的課題に対するワンストップの価値提案

現代社会におけるメンタルヘルス問題に産業医制度が応えられていないことに着目。課題解決に長けた産業医・産業保健師による役務提供サービスと、従業員の心身の健康管理に資するクラウドサービスである「ELPIS」を組み合わせた価値提案により、コストを抑えたうえで組織のメンタルヘルス予防体制の構築に貢献している。同時に、産業医個人との雇用契約に依存していた従来の産業医サービスをチーム化・組織化することにも成功している。

産業医の知識・スキルの明確化と評価によるサービスの持続的改善

従来、現場・アナログ型であった産業医の業務に対して、産業医にしかできない業務(付加価値業務)を明確化し、それら以外の業務をクラウドサービスと請負で代替。加えて、産業医のスコアリングによるスキル可視化、およびニーズの異なる企業規模に合わせたサービス構成を通じて、高品質なサービスの継続提供を実現している。

産業医以外の領域への貢献も期待

労働安全衛生法などの法令遵守、健康経営・人的資本経営への貢献による、従業員の働きがいや働きやすさの向上に寄与する。産業医以外の領域でも、専門性の高い人材を活かすためのサービスモデルとしての貢献も期待される。
産業医業務の役務提供サービスと労働者の心身の健康に関する各種クラウドサービスをパッケージ化して「産業医クラウド」として提供
厚生労働省の推奨するメンタルヘルスケアの手法としての「4 つのケア」の実現を目指す

組織データ

  • 組織名

    株式会社メンタルヘルステクノロジーズ
    株式会社Avenir

  • 創立年月日

    2011年

  • 業種

    ソフトウェアサービス

  • 本社所在地

    東京都港区

  • 従業員数

    92名

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協賛

受賞企業・団体(会社名五十音順)

  • 第4回総務大臣賞
    unerry

  • 第2回優秀賞
    オオクシ

  • 第4回地方創生大臣賞
    琴平バス

  • 第3回経済産業大臣賞
    徳武産業

  • 第3回地方創生大臣賞
    ハクブン

  • 第2回農林水産大臣賞
    ムジャキフーズ

  • 第2回経済産業大臣賞
    ヤクルト本社

幹事企業・団体

  • 公文教育研究会

  • JTB

  • 帝国ホテル

  • 野村総合研究所

  • ルネサンス

  • ロイヤル
    ホールディングス

後援・協力

©サービス産業生産性協議会(SPRING)