受賞サービス
経済産業大臣賞
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学校と企業を繋ぎ、生きた学びを無料で届ける「SENSEI よのなか学」
株式会社ARROWS(東京都)
小中高の先生向けに完全オリジナルの授業教材を制作し、無料で提供。日本や世界をリードする最前線の企業企業が持つ知見・ツール・データ・最新情報をもとに、学習指導要領に則って、通常の授業で使える教材を制作する。これまで延べ250万人以上の子ども達に学びの機会を提供。日本最大級の小中高の先生の会員基盤(会員数約11万人。小中高すべての教員の約10%)へと成長している。
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- 子どもの体験格差・教育格差をなくす社会価値共創:自社のサービス内容を知ってもらいたい企業と、子どもたちに学びの機会を作ってあげたい教員とを繋ぎ、企業と学校が一体となって体験・教育の機会と質を保障する革新的なモデル。
- 子どもにとっても教員にとってもスマートな学び:企業の知見を盛り込んだ教材は、地方や離島を含め、全国のどこでも同様に利用可能。特別支援学校・盲学校・聾学校からの申し込みも1割弱あり、多様な学校に効果的な学びを効率的に届けることに成功。教員が社会を知って自身が成長する機会にも貢献している。
- 日本発の革新的な教育サービスモデル:我が国において約1,200万人の子ども、約100万人の教員を支える革新的な産学連携教育サービスモデル。世界展開も期待される好事例である。
事業者概要
学校教育分野が抱える社会課題の解決に取り組む
教員向けオンラインプラットフォームを通じた教員支援サービスを展開。横の繋がりが不足しがちな教員同士を繋ぐとともに、教員と教材を介して家族や若年層にアプローチしたい企業とを繋ぐ。これらを通じた、教員の負担軽減、子どもたちの学びの質の向上、教育格差の解消を目指す。
サービス誕生の背景・経緯
先生には「社会の変化全てに追いつきながら授業をするのが難しい」という課題がある
先生へのヒアリングを行う中で、「もっと良い授業をしたいが、限られた時間の中で社会の変化全てに追いつくことができない」という課題に気づき、サービスを構想化。社会の急激な変化に合わせて学習指導要領を改訂しているものの、実践者である現場の先生への支援が不足していることがわかってきました。
企業は広告宣伝予算として負担、授業での教材使用は無料
「先生方には授業をする上で困っている領域がある」という課題が見えてきた一方、企業の中には「自社技術や商品のこだわりを若年層やその保護者にもっと知ってもらい、ファンを増やしたい」というニーズがあることに気づき、学校授業で使う教材を介して両者をマッチングするサービスモデルを考案。企業側の予算で教材制作をするため、先生方は無料で教材を使用することが可能となり、子どもたちは学校授業で企業がもつ知見最新情報を学ぶことができる。教員・子ども・企業の三方良しとなる仕組みを構築している。
サービスの概要と特徴
小中高での授業教材を提供
企業の事例を盛り込んだ教材一式をパッケージ化して先生方に提供することで、先生方にとっては授業準備にかかる負担の軽減を、子どもたちにとっては教科書だけでは得られない、社会と繋がることで得られる学びの機会を提供している。
授業1コマ分(45~50分)の教材を3~4か月かけて制作
1つの教材開発につき、企業とともに複数の授業案を作成。授業案ごとに、企業調査・授業見学・先生ヒアリングを実施し、教育現場の課題感を明らかにする。教材は学習指導要領に則り制作。制作物には、先生が授業で使用するスライドや動画の他に、先生向けの授業進行台本や補足説明資料も含まれる。そのため、企業が持つ最新の情報や技術、社会動向が反映された教材を、先生方は無料で、準備に負担をかけずに使用することができる。

教員による教材使用の申し込みの流れ。教材は、メールで取得。授業後のアンケートへの回答が必要
日本全国どこへでも学びが届く
子どもたちに学びを届けたいという先生の意思さえあれば、日本全国、地方や離島も含めどこでも学びを届けることができる。実際、23年度の申込のうち10名以下の小規模申込や、特別支援学校等からの申込は20%近く含まれていて、地域や世帯年収の格差に依らず、多様な学校に学びを届けることに成功している。
「SENSEIよのなか学」のサービスモデル
教材を用いた実際の授業風景
KGI(経営目標達成指標)とその達成に向けた構造モデル。KGIは、理念起点の目標である学びを届けた子どもの人数。売上は結果指標と捉える。2026年2月時点で、子どもの累計申込数は270万人を突破している組織データ
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組織名
株式会社ARROWS
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創立年月日
2013年
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業種
教育サービス
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本社所在地
東京都 港区
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従業員数
19名
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