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優秀賞
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映画公開日からバリアフリー全国上映「HELLO! MOVIE」
ハロームービー株式会社(東京都)
独自の音響通信技術を用いて、専用のアプリを映画館のスクリーンに投影されている作品に同期させることで、視覚障害者や聴覚障害者が全国の映画館で映画鑑賞を楽しむことができるサービス。映画館における追加の設備投資は不要で、アプリは利用者の操作も容易である。導入配給会社も30社以上にのぼる。副音声コメンタリー施策(再鑑賞時の価値向上機能)を健常者が楽しむなど、同じ映画のリピート鑑賞を促進する効果も見られる。
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- 視聴覚障害者が映画を楽しめる革新的な価値提供:映像と音響を同期する技術により、視覚障害者には「スマホで聴く音声」、聴覚障害者には「ARグラスで見る字幕」を、国内全ての映画館で提供できるアプリケーション。
- 海外展開も含めた提供価値向上:2023年以降、海外映画館での採用拡大に注力。映画館における追加の設備投資を必要としないことから、ハリウッドの複数の映画会社が日本国内で採用しており、25年から米国で本格運用予定。同社のバリアフリー上映技術が国際的なデファクトスタンダードとなり得る。
- 多様性を尊重する社会の実現に貢献:視聴覚が不自由であっても、映画鑑賞の時間・空間を共感・体感できる画期的な仕組みで、多様性を尊重する社会を先導するモデルである。
事業者概要
音声や字幕によるガイドをスマホで提供
信号処理技術や音響通信技術を活用し、音声や字幕情報をスマートフォン向けアプリで提供するサービスを展開。音響同期技術は、国内外で特許取得済。視聴覚障害者向けに、映画の字幕をスマホやタブレットで表示することを可能とする。映画に加えて、史跡や博物館など観光・文化分野での音声ガイドとしても活用されている。
サービス誕生の背景・経緯
セカンドスクリーン技術を映画鑑賞向けに活用
視聴覚障害者も映画を楽しめる環境づくりと映画のバリアフリー上映の推進に向けて、独自に開発してきたテレビ向けのセカンドスクリーン技術を映画鑑賞向けに転用し開発。同期ズレや映画上映の途中での入退場にも対応。これまで映画に触れることができなかった視覚・聴覚の障害者が初めて映画に触れ、知人や家族と一緒にエンターテイメントを楽しめることを目指す。
2020年にアプリをリリース。アプリ名である「HELLO! MOVIE」には、「今まで映画に触れることが出来なかった視聴覚障害者が初めて映画に触れ、新しい世界に踏み出す」という意味が込められている。
2020年にアプリをリリース。アプリ名である「HELLO! MOVIE」には、「今まで映画に触れることが出来なかった視聴覚障害者が初めて映画に触れ、新しい世界に踏み出す」という意味が込められている。
全国の映画館で導入が進む
全国の映画館や映画配給会社と連携し、バリアフリー上映の普及と拡大を目指す。映画館側での特別な設備投資は不要。普及のハードルが低い。多様な映画作品での導入実績がある。
サービスの概要と特徴
サービスの利用は無料
上映中の作品に専用アプリを同期させて使用。視聴覚障害者が、全国の映画館で映画鑑賞を楽しめる。サービスの利用は無料。利用者側での操作も簡便。アプリは82万回以上、ガイドデータは140万回以上ダウンロードされている(2025年2月現在)。映画配給会社等よりアプリ利用料を得て、収益を確保。
視覚・聴覚障害の両方に対応
ニーズに応じて機能を選択できる柔軟性がサービスの強み。視覚障害者には「スマホで聴く音声」、聴覚障害者には「ARグラスで見る字幕」のサービスを提供する(障害者にはARグラスを無料で貸し出し)。誰もが音声や字幕に容易にアクセスできる。地方や小規模映画館でもバリアフリー上映が可能。地域格差の解消にも大きな効果を発揮している。
映画の楽しみ方を大きく変革
コメンタリー利用(副音声コンテンツや音声解説を同時に視聴)でのアプリ活用が可能。複数回、同じ作品を鑑賞するリピーター向けメニューとしても有効。興行収入の底上げにつながっている。映画の楽しみ方を大きく変革し拡大させる可能性がある。
アプリ搭載の4機能(視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用字幕ガイド、副音声コンテンツ、多言語ガイド)。アプリでは、スマホやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる
サービス展開図組織データ
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組織名
ハロームービー株式会社
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創立年月日
2023年
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業種
情報通信、業務支援サービス
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本社所在地
東京都 中央区
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従業員数
5名
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