受賞サービス
地方創生大臣賞
-
クラゲの魅力を共に広め学び合う ~庄内が世界に誇る 夢の水族館~
鶴岡市立加茂水族館(山形県)
飼育が難しいとされてきたクラゲを世界最大規模の80種類以上も飼育し展示するユニークな水族館。独自に開発したクラゲ展示の裏側を見せる「バックヤードツアー」など、単なる展示に留まらない体験型サービスも特徴。一時は年間来場者数が10万人を割り倒産の危機に瀕したが、クラゲに特化することで、今では約40万人が来場し(うち約8割が県外やインバウンド)、地域に賑わいを生み出している。
事例のPDFをダウンロード
- クラゲに特化した日本で唯一かつ最大のユニークな水族館:クラゲに特化するという独自性に加え、職員自らが様々な学習・体験プログラムや地元と連携した商品開発などを自発的に行える運営スタイルがユニークさを強化。施設の規模ではなく、クラゲ飼育の技術とストーリーで勝負できる魅力を有している。
- 技術ノウハウを公開して世界各国の水族館と連携:自ら蓄えてきたクラゲの繁殖・飼育のノウハウを他の水族館や学術研究機関に公開。世界各国の研究者や飼育員が訪れ、国際的な協力・連携の輪が広がっている。
- 地域に賑わいを創出:唯一無二のクラゲ特化型の展示により、県外や国外から山形県の庄内地域に来訪する交流人口を増やし、地域経済の発展に寄与している。
事業者概要
市営の水族館として自立した経営を実現
1930(昭和5)年に、地元の海鮮問屋、網元、温泉経営者等が出資し、地域振興を目的として開業。2002年より鶴岡市営。現在は、(一財)鶴岡市開発公社が、鶴岡市より運営を受託。水族館として、自立した経営を行う。
クラゲの知られざる魅力を追求
クラゲ展示に特化した水族館として世界的に知られた存在。世界最大級のクラゲ展示種類数を誇るオンリーワンの水族館。クラゲ展示に加えて、庄内沖に生息する魚類など約280種類以上の生き物も展示。アシカ、アザラシの展示も行う。
サービス誕生の背景・経緯
クラゲの赤ちゃんの飼育が喜ばれたのが始まり
以前は民間会社による運営であり、どこにでもある地方の小さな水族館であったが、施設の老朽化と共に入館者数が減少。偶然、クラゲの赤ちゃんが水槽で生まれ、そこから育てたクラゲを展示したところ、とても喜ばれ、クラゲの展示と飼育ノウハウの探求が始まる。
クラゲ飼育の方法を自力で開発し、ノウハウを確立
クラゲは飼育が難しい上に、閉鎖的な業界のため自力で技術を確立するしかなく、試行錯誤を重ねる。徐々にノウハウを確立し、どこの水族館よりも多くの種類を展示し、黒字経営につなげる。
サービスの概要と特徴
職員の自発性を引き出す運営スタイル
職員自身がクラゲを紹介するコンテンツを考案するなど、顧客に向いて仕事をする価値観が醸成されている。学術論文を書くことも本業と認められており、新たな展示や飼育の技術を身に付ける若手が育つ環境にある。
ノウハウや技術を惜しみなくオープン化
職員自らの解説や手書きパネルも掲示。独自に開発したクラゲ展示の裏側を見せる「バックヤードツアー」、職員自ら開発したお土産グッズ「飼育員の暴走シリーズ」などもある。
「学びのためのプログラム」「来館者との交流のためのプログラム」が充実している。回数の多さに加えて、音楽会、地元大学とのコラボ講座など多彩なプログラムも展開。
自ら蓄積してきたクラゲの展示・飼育のノウハウを他の水族館や学術研究機関に無償で公開。パリ・バンコク・台湾・韓国など各国の水族館とも協力。クラゲ展示での世界の中心であり、世界中の研究者や飼育員が訪れている。
「学びのためのプログラム」「来館者との交流のためのプログラム」が充実している。回数の多さに加えて、音楽会、地元大学とのコラボ講座など多彩なプログラムも展開。
自ら蓄積してきたクラゲの展示・飼育のノウハウを他の水族館や学術研究機関に無償で公開。パリ・バンコク・台湾・韓国など各国の水族館とも協力。クラゲ展示での世界の中心であり、世界中の研究者や飼育員が訪れている。
加茂水族館にしかできないことに特化
地元の学校や自治体との共同活動の展示、海洋ごみ問題など社会課題を考えるプログラムなど、国内外の水族館にはない加茂水族館固有の価値を生み出している。
ユネスコ食文化創造都市である鶴岡市の食の魅力をアピールするために、フグやクラゲを使った本格的な日本料理を館内でのレストランを通じて提供する。地元食材をテーマとするコラボレーションイベントなども展開している。
ユネスコ食文化創造都市である鶴岡市の食の魅力をアピールするために、フグやクラゲを使った本格的な日本料理を館内でのレストランを通じて提供する。地元食材をテーマとするコラボレーションイベントなども展開している。
地方の小さな水族館が地域経済に貢献
自ら確立してきたクラゲの展示や飼育の技術を活用し、世界一の種類を誇るクラゲ展示とユニークな体験をプログラム化することで、地方の小さな水族館でありながら、クラゲの知られざる魅力を発信し、地域経済の発展に寄与できるモデルを提示している。
クラゲの魅力は、ゆっくりと流され、動いて、変化し続ける動的な美しさ、癒しがあること。
円柱型のクラゲ水槽「クラゲチューブ」。見る角度によりまた違った世界が広がる
学校、幼稚園、公民館、病院などを対象に、クラゲ飼育水槽貸出サービス(無料)も行う。2012年より開始組織データ
-
組織名
鶴岡市立加茂水族館
-
創立年月日
1930年
-
業種
水族館
-
本社所在地
山形県 鶴岡市
-
従業員数
37名
※掲載写真は本賞に関係のない使用目的での2次利用を固く禁じます
