第2回 受賞サービス

内閣総理大臣賞

街のブランド化に向けた丸の内再構築の地域協働型プロデュース
サービス名
街のブランド化に向けた丸の内再構築の地域協働型プロデュース
事業者名
三菱地所株式会社(東京都)
選考理由
丸の内エリアのビジネスセンターとしての価値を捉え直し、「世界で最もインタラクションが活発な街」をコンセプトに、従来のディベロッパーの枠を超え、公的空間も含めた丸の内エリアの街全体の変革をトータルプロデュースするサービス。エリア内の約7割を占める他の地権者との協議体制、地権者と千代田区・東京都・JR東日本との公民連携体制を構築。ハードとソフトの両面から街づくりを進め、土日も賑わう丸の内エリアを実現。日本を代表するビジネスセンターとして、グローバル都市・東京の国際競争力を向上させた。イノベーションの発信基地にむけた街づくりは現在も続いている。その取り組みは、日本独自の「場のデザイン」と同時にグローバルへの普遍性を持つ。
受賞者の声
杉山博孝・三菱地所 取締役会長

第2回日本サービス大賞の内閣総理大臣賞の受賞は、大変光栄でした。我々ディベロッパーは一般的には建物を建てる仕事だと思われており、サービスという観点で評価いただくことは日頃多くありません。ハード面だけではなく、街の運営などのソフト面でも評価いただき、大変ありがたかったです。
1998年から推進している「丸の内再構築」は、丸の内エリアの第3次開発にあたります。第1次開発は1890年に明治政府から土地の払い下げを受けたことから始まり、明治の近代化に伴い、赤レンガのオフィス群を開発し「一丁倫敦(ロンドン)」と呼ばれる街並みを形成しました。その後、1923年に竣工した旧丸ビルを皮切りに米国風の大規模ビルを建設し、その街並みは一丁紐育(ニューヨーク)と呼ばれました。 昭和30年代半ばになると、わが国の高度成長に伴い、オフィス不足が顕著になった為、丸の内もそれに応えるべくオフィス機能を高めた再開発に取り組み、第2次開発が始まりました。
第3次開発である「丸の内再構築」では、丸の内に来ることが楽しくなり、丸の内で様々な交流ができる街づくりを目指しました。お蔭様で、平日の夜や土日も含めてたくさんの人で賑わう街になりました。従前は仕事帰りの一杯は、丸の内エリアから他の街に繰り出す人が大半でしたが、夜の賑わいを生む飲食店が丸の内エリアにも増え、逆に他の街から訪れる人も増えました。
街づくりはディベロッパーだけの力で実現できるものではありません。表彰の対象となりました「街のブランド化に向けた丸の内再構築の地域協働型プロデュース」は、公民の連携やエリアの企業の皆様との連携がうまく進んだことが非常に大きく、今回の賞は街そのものがいただいたものだと捉えています。現在、官民連携での街づくりは様々なところで進んでいますが、丸の内再構築はその先進的な取り組みと言えます。私は「一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」の会長も務めていますが、公民で街づくりのガイドラインを定め、街全体の付加価値を高めていることも特徴だと思います。
これからの街づくりは、「深まり」と「拡がり」を追求していきたいと思っています。
「深まり」については、現在もオープンイノベーションを促進するための施設を整備した結果、様々な新ビジネスが立ち上がり、従来はあまりいなかったIT系企業の集積等が進んでいます。今後も時代を絶えずウオッチしながら、付加価値が高まるエリア開発を進めていきます。
「拡がり」については、東京駅前の丸の内や大手町ではビルの建替が進んでいる中、それ以外の地区でも再開発を推進し、広域での丸の内エリアの更なる充実を目指します。具体的には、東京駅日本橋口前の「東京駅前常盤橋プロジェクト」では大規模再開発を進めていますし、「丸の内」と「有楽町」の結節点には「丸の内二重橋ビル」を10 月に竣工します。
今後も「私たちはまちづくりを通じて社会に貢献します」という当社の基本使命のもと、さらなる未来への街づくりに貢献していくとともに、日本のサービス産業の発展に寄与してまいります。

※掲載写真は本賞に関係のない使用目的での2次利用を固く禁じます

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