第3回 受賞サービス

経済産業大臣賞

サービス名
おもてなし×サービス工学による
懐石料理サービス「屋敷シリーズ」
事業者名
がんこフードサービス株式会社(大阪府)
業種
フードサービス
従業員数
1,595人(非正規含、発表時点)
サービスの概要
歴史的価値のある伝統家屋で懐石料理を日本文化体験とともに味わうサービス。「高付加価値でリーズナブル」を実現するため、科学的・工学的アプローチで仕組み化されたサービスシステムを構築。ロボティクス・位置計測・シミュレーション・スケジューリング・生産システム・VR・データマイニング・心理計測の8要素で体系化したサービスシステムにより、効率化と価値向上を両立している。
特に評価されたポイント
  • ①歴史的価値のある伝統家屋・日本庭園の中で懐石料理を提供する「おもてなし」を、バックヤードにおける徹底的な工学アプローチ(従業員のサービス導線解析による最適化、搬送サービスロボットの活用など)による効率化を行いながら提供することで、高い労働生産性を実現している。
  • ②この「屋敷シリーズ」の営業利益率は9~10%程度と高水準。従業員は、本来注力すべきサービス価値創出に集中し、労働生産性は5年で11.7%向上し、労働時間は10年で34%減、離職率は10年で6.6%減。
  • ③産業技術総合研究所との長年の連携による、サービス工学アプローチのロールモデルである。
受賞者の声
がんこフードサービス株式会社 代表取締役会長 小嶋 淳司(2021年2月現在)

日本の伝統を継承しつつ、新しい形のおもてなしを創造したい―これが我々のテーマです。人の作り出すおもてなしの力により、日本のサービス品質は非常に高い水準にあります。一方、労働生産性は世界基準で見た場合、非常に低いことが大きな課題です。外食産業に従事する人々の生活向上、サービスのさらなる付加価値創造といった観点からもサービス工学×おもてなしによるサービスモデル構築にさらに挑戦してまいります。

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